≪西洋磁器を代表する難絵付け 名勝風景図 Stadtansichten～シティービュー 世界的に見ても極めて珍しい1800年代初頭の6名総15点カフェサービス≫

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こちらのページをご覧いただける方には説明は不要かと思いますが、古マイセンアンティークキャビネットカップの最高峰、所謂「Named views～名勝風景図」のカマイユ（単色絵付け）バージョンです。

 

本作、シティービューは現在のマイセン磁器では作られておりません。

現存している作品所有者が売らない限り購入できないためアンティーク市場に出るのを長い歳月待つか、所有者と直接交渉するしか購入できる道はありません。

そのような特殊な事情があり、世界中の愛好家が競い合うような状態であるため価格も右肩上がりで高騰しており、今後もこの状態が続くものと思われます。

 

シティービューにはネームドビューと同様に極めて厳格な制約があることでも有名です。

1.実在の風景画描かれていて、その風景が地理学的にみて正確である

2.人物は描かれていないか、描かれても点景である

3.器の裏面等にその地名が記入されている

などが一例です。

 

特にシティービューはカップ＆ソーサ単作メインで制作されたネームドビューとは異なり、元々6名セットで制作された作品群であるため、仮にセットで揃った場合、全ての絵付けに連続性と親和性があることが最大の特徴です。

絵付け面積も大きく、カップはそのラウンド形状を考慮し、パノラマの風景が楽しめるようカップの約半分に名勝風景が点描画のように描かれるという、非常に高難度な絵付けがなされています。

 

しかし制作年代が概ね1815-1820年頃と古く、極めて短い間にしか制作されなかったこと、大凡200年の時を経たアンティーク古マイセンかつ15ピースにも上るセット物ゆえ、セットで現存することは奇跡に等しことです。

それゆえ市場での購入はほぼ不可能、公設展示等でもほとんど見ることが無いほど希少な作品群です。

 

今回入荷作品は正にこれ、推定1815-20年制作の個体で描かれた名勝は18か所にもおよび、その全てが極めて良好な状態で残っています。

 

非常に高額ではありますが、1800年代初頭を代表する西洋磁器の逸品、高付加価値のキャビネットサービスです。

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≪名勝地/推定≫
マイセン市街各方面、ドレスデン各方面、エクスターンシュタイネ、ライプツィヒ、シュタットヴェーレン、クリッペン、ロッホミューレ、クストール、バスタイ

≪制作年代/推定≫
概ね1815-20年

≪フォーム/推定≫
Biedermeier

≪等級≫
全て一級品

≪セット数/サイズ≫
ポット×1（高さ275mm/幅200mm）
ミルクジャグ×1（高さ200mm/幅160mm）
シュガードーズ×1（高さ160mm/幅140mm）
カップ×6（口径75mm/高さ90mm）
ソーサー×6（直径135mm）
※サイズはスケール計測なので参考値です。

≪コンディション≫
推定200年の時を経たアンティーク古マイセン
経年による金彩の損失やスレ以外価値を大きく損なう割れ欠け修復などは一切なく、時代を鑑みれば極めて良好な状態です。