終戦後旧東ドイツ時代、マイセン磁器において一点もの（ウニカート）などの芸術作品に特化した芸術家集団「現代マイセン5人組」
推定その一人であるフォルクマール・ブレッチュナイダー（Volkmar Bretschneider1930～）氏デザインによる限定花瓶（または一点ものウニカート）が入荷いたします。
16歳から絵付け師としてマイセンで働いていたブレッチュナイダー氏は若い頃から才能を発揮し、特に鳥と果物の絵では高い評価を得ていました。 「伝統を継承しながら斬新な花の絵付けを行い、マイセンに新しい風を送りこむ」これが同氏の哲学です。
マイセンでの作品は「ウニカート（一点もの」や限定制作作品がよく知られていますが、作品集などでしか拝むことができない希少作品群です。
同氏作品は少ないながら大変素晴らしいものが発表されていますが、その殆どが日本に入らず、現在においてはそのほとんどが購入出来ません。
今回入荷作品は推定で1990年代（または1990年）制作の同氏限定制作作品（または一点ものウニカート）と思われます。
極めて稀有な作品で、通常マイセン限定制作作品（世界限定など）はエディションナンバー（例：10/100 総限定数100個中の10番目など）が金彩やエナメル、または釉下彩などで書き込んなれます。
それに対しウニカート（一点もの制作作品）はエディションナンバーが固有で（例：125/1999 1999年制作のNo125など）古い作品は刻印やエッチング（手彫り）で書き込まれます。
本作のエディションナンバーは46/90、普通に考えれば限定制作（総制作数90作の46番）と考えられますが、上記写真の通りエッチングで手彫りとなります。
そのことから1990年のNo46の一点制作ものとも解釈でき、どちらにせよ極めて希少性の高い高額作品であることは間違いなさそうです。
現在ではなかなか見られない独創的で味のある作品です。
乞うご期待！
※ブレッチュナイダー氏詳細につきましては下記を参照ください。（ドイツ語）