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  • 執筆者の写真soukenclub.com

近日入荷予定 スーパーレア! 古マイセン ユーゲントシュテール期の珍作 「ザ・アプローチ~The Approach」 1925年 フランツ・クリストフ作 世紀末芸術運動 ベルリン分離派 オリジナル期


画家、磁器彫像作家、イラストレーター、そして俳優…

世紀末芸術運動 ベルリン分離派の多彩な芸術家、フランツ・クリストフ(Franz Christophe 1875-1946)1925年原型の「ザ・アプローチ~The Approach」

近日入荷いたします。

※上段及び中段写真は実際の作品、下段は同作家の制作したイラストです



マイセン人形においてこれほど珍しい作風は他に見当たりません。

正に奇作珍作の頂点でしょうか…

「これマイセン人形?」と思われる方も多いかと思いますが、れっきとしたマイセン人形、しかもユーゲントシュテール期、世紀末芸術運動ベルリン分離派における幻の作品で、1925年、フランツ・クリストフ(Franz Christophe 1875-1946)による原型です。

本作は同作家のイラストなどの作品とともに同年頃に開催されたグレートベルリン美術展(Große Berliner Kunstausstellung)にも出展されたとされています。


同作家はベルリン分離派に属し、主にイラストを制作していたことが知られており、自由な発想においての作品は世紀末芸術的な要素を持ち、独特なタッチのエロスやシュールな作品が目立ちます。

実は磁器作家としての顔を持つ同氏ですが、マイセン磁器で制作された人形で記録に残っているのはこの一作のみ、つまりは唯一無二の作品ということになります。


非常にインパクトのある作風で、時代背景と同氏の感性が色濃く反映されており、写真でもお分かりかと思いますが、独特の作品ゆえ実際に見ると隣に何を飾ろうが一発で目を奪われるほどの引力とオーラがあり、サイズも幅230m/奥行150mm/高さ195mm/重さ2150g

(文献参考値)を有する大型作品です。


挑発的であり、退廃的でもあり、でもどこか憎めないユーモラスな作風は同作家以外考えられない世界ですが、実はその反面、極めて精巧で当時のマイセン磁器最高技術が詰まった作品でもあります。

女性のスカートや肌、男性衣装や小物に至るまで、重厚な質感を持たせるため、素地の肉抜きを極限まで減らしており、これにより本作は極めて重いのも特徴で、見ただけでその質感の高さに「特別な人形感」を感じることができます。

また彩色も同様、いわゆる「べた塗」が少なく、磁器絵付けの高等技術である「暈かし」を多用し、その濃淡で独特の色合いと質感を表現しているのも特徴です。


特に今回入荷作品はマックス・アドルフ・ファイアファー期(1924-1934年)制作の個体、つまりは同作家が存命中のオリジナル期の作品なのです。

ただでさえ稀有な作品において更にオリジナル期の作品という極めて高付加価値な個体です。


一般的なマイセン人形では満足できなくなったコレクターやマニアにとっては垂涎の的と思います。

ご期待ください。


6/19 写真を更新いたしました。実際の作品です。

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