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近日入荷予定 古マイセン人形 バロック神話 古典大作「豊穣の寓意~ダイアナとバッカスと天使の群像」1760年 ケンドラー作 神話作品群を代表する名作 特大グループフィギュリン 超高額作品

Mythologie~神話作品群

ギリシャ、ローマの神話を題材とした荘厳かつ威厳を伴う大作揃いです。

現在ではその大半が世界限定やリミテッドエディションとされ、中にはもう二度と購入できない程の希少作品もあります。

今回入荷作品はその神話作品群の中でも既に制作できない作品と言われ、数あるマイセン人形の中でも屈指の入手困難作品として有名な「豊穣の寓意~ダイアナとバッカスと天使の群像」

近日入荷いたします。

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※上段写真は実際の作品、下段写真は「Meissen Collector's Catalogue」1910頃の参考資料です。



1760年、当時の王室からの命でヨハン・ヨアヒム・ケンドラーが特別に制作した群像と言われております。

制作された原型は4パターンで、オリュンポス十二神より各主題にあった神を二神、グリザイユ肖像画、そしてその関連の天使を合わせた三神+天使の構成で制作された超大型グループフィギュリンです。


本作は豊穣をつかさどる男性神であるバッカス(別称バックス/ディオニュソス/ディオニューソスなど豊穣・葡萄酒・酩酊の神)と同じく女性神ダイアナ(別称ディアーナ/アルテミス/ルナ/ルーナなど狩猟・森林・純潔の神・処女神・豊穣の神)、グリザイユ肖像画は女性神セレス(別称ケレース/デメテル/デーメーテールなど農耕・大地の神・豊穣の神)で構成されていることから四季の寓意の秋にも属しています。


バロック神話作品群の特徴でもあるクラウドベースのフィギュリンですが、超大型作品なのでその下に葡萄とヴァトー画を配した台座が連結された2ピース構造で極めて複雑な造形となっており、その大きさは高さ約320mm、幅も240mm程度とされる大作です。


入荷作品は推定1800年代後期の制作、何とほぼ完全な状態を保っている個体であり、現実的にはこれだけの個体は世界的に見ても本作以外、見つけることは難しいと思われます。


大変高額になりますが、唯一無二の古マイセン人形大作です。

ご期待ください。


5/3 写真を更新いたしました。実際の作品です。



ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(Johann joachim Kaendler 1706-1775)

彫塑家 マイセン磁器マイスターモデラー(マイセン製作所には1731年から1775年まで従事)

宮廷彫刻家のベンジャミン・トマエ氏の弟子となり王家の宝庫である緑天井(The Green Vaults)の彫刻制作に6年間携わります。

この時の仕事ぶりが評判されて、1730年には宮廷彫刻家の称号を預かりました。 翌年の1731年アウグスト強王のご指名でマイセン製作所のモデラー(原型製作者)として採用されます。

強王の夢の磁器の城、日本宮に飾る為に、短期間で多様な動物彫塑を作りました。

彼の彫塑は個性的でダイナミックでありながら優美で自然な美しさを持っており、天才的な才能を十分に発揮し、アウグスト強王にも高く評価されます。

しかし、彼の栄光も長くは続かず、最強のスポンサーであったアウグスト強王死後(1733年)は息子の3世には理解を得られず、得意な大型彫塑で等身大の王の騎士像製作を断念します。

強王死後のスポンサーは裕福な貴族。彼らからの注文で、様々なその新しいサービスセットの原型を作ります。

バロック様式、ロココ様式にも精通していた彼のサービスセットは貴族達からも賞賛を浴びます。

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