マイセン磁器を代表するカテゴリー
「マントルクロック」
大型で非常に重く、繊細かつ力強い造形…
作品によっては不動産価格とその存在自体がすでに超ド級ですが、そのマントルクロックの中でもかなりの珍品というか、希少作品が入荷いたします。
「天使と鳩のマントルクロック」
大型でヘビー級の作品です
こちらのページをご覧頂ける方はその価値をご存知かと思いますのでマントルクロックの詳細な説明は割愛させていただきます。
モデルナンバーは「F36」
制作年は1800年代後半かと思われます。
コンディションは写真でもお分かりかと思われますが、この年代の、しかもマントルクロックのような大型作品にしてはこの上ない最高の状態です。
原型制作年は1772年
時計及びベース、全体像の考案は全てヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(Johann joachim Kaendler 1706-1775)によるもの
天使や鳩などのフィギュリン部分がフランス人造形家、ミッシェル・ヴェクトール・アシエ(Michel Vitor Acier 1736-1799)による造形
西洋磁器を代表する伝説のマイスターモデラーが合作で制作しました。
当時に時代背景であるロココから新古典主義への移行期であり、宮廷文化の最たる作品で制作時間やコストを全く無視して誕生した作品であり、一部の貴族や王室などへ献上するために生まれた王侯貴族的大作です。
マントルクロックの中でも非常に人気がある高額作品で、このレベルの状態で現存するのは世界でも数えるほどと推測されます。
上段写真は実際の作品、中段及び下段写真は「Meissen Collector's Catalogue」からの抜粋です。
巻頭カラーページでも紹介されており、マイセン磁器の名作を集める美術書などでは必ずと言って良いほど掲載される名作です。
また国内外美術館や博物館でも展示されております。
大変高額な作品ですが今後の入荷はまず不可能な希少作品です。
乞うご期待!!
6/14 写真を更新いたしました。