マイセン人形の中でも幅広い作品群を有する羊飼いのシリーズ。
ロココから新古典主義の時代にかけてケンドラー、アシエ、シェーンハイトなどマイセン磁器を代表するモデラーが制作に携わりました。
フリードリッヒ・エリアス・メイヤー(Friedrich Elias Meyer 1723-1785)もその一人ですが、同氏の作品は謎が多く、数も極少
ズバリ珍作です。

-------------------------------------------------------------------------------
「ダンシング・シェファード」
原型制作者/推定;フリードリッヒ・エリアス・メイヤー
原型制作年/推定;1752年
グループ;羊飼い(Schäfer)
作品制作年/推定;1986年以降
モデルナンバー;61121、61122(現在は制作されていません)
等級;共に一級品
サイズ;205~225mm
コンディション;完全体
-------------------------------------------------------------------------------
同作家は1700年代半ば、マイセン磁器黄金期を代表する作品の制作に深く関与してきました。
実際ドイツ国立マイセン磁器博物館やドイツマイセン磁器財団には同氏の作品が多数展示されており、マラバル人形や当作品のようにペア人形、またミュージックグループのコミカルな作品、ロココ人形、神話群大型作品などを手掛け、マイセン人形の中でもとりわけ珍しい作品となっています。
これだけ名作を輩出しているにも拘らず同氏作品の情報は殆どわかっておりません。
同氏は1746-1761年までマイセン磁器に在籍し、それ以降はベルリン王立磁器製陶所(現KPM)の初代マイスターモデラーに就任しました。
マイセン磁器に在籍した期間が比較的少なかったことと、ケンドラー時代と重なったため、情報が残っていなかったことと推測されます。
今回入荷作品「ダンシング・シェファード」も各種文献等にもほとんど記載が無く、真贋判定にも用いられる「Meissen Collector's Catalogue」に掲載されていない程の珍しい作品です。
ペア、希少、メイヤー作品…
高額作品の要素満載ですが、出来る限りのベストプライスにて販売予定です。
乞うご期待!
3/8 画像を更新いたしました。実際の作品です。