今週来週はカップ、テーブルウェアの珍品、銘品がまとめて入荷いたします。
それでは第二弾
「Naturalistisch-自然主義」
トリオセットが近日入荷いたします。
マイセン磁器で最も人気が高く、また有名でもあるフラワーシリーズ。
その中でも特別な絵付け、自然に忠実に描く「自然主義」
極度の技量を要するため、わずか数人とも言われるペインターしか描くことのできないと言われる特別な作品群です。
マイセン自然主義は、別名「ブラウンズドルフ様式」とも言われ、マイセン絵付師であったブラウンズドルフ教授(1841-1922年)により考案された技法です。
スタンダートフラワー「マイセンの基本様式的な花柄(三つ花等)」とは、まるで異なる筆遣いです。
この絵付け方法は、当時流行した印象派の絵画に強く影響を受けていると言われており、ドイツの自然の中にそのままで存在している草花の美しさを気取ることなく、極めて細密かつ自然なタッチで絵付けしてあります。
つまり身の回りにある日常よく目にするであろう草花を写実的にとらえた作品群ということになります。
しかしながら、よくよく注意深く見てみますと、本物の草花や蝶を見たままに写し取ろうと繊細に注意を払っているように思え、絵の中に光と風を感じるような芸術性を抱かせます。
自然なタッチを重要視するこの技法は、ペインターの技量や感性が問われる極めて特殊な絵付けゆえ、通常の量産はされておらず、その絵付けは全て特注扱いとなります。
自然主義は大別すると2種類、昆虫有と無しに分類できます。
昆虫付きの方が市場では高額となり、人気も高くなります。
今回入荷作品は昆虫付き
更に高級レリーフフォームである「Altozier~オツィエ・レリーフ」仕様です。
ご存知の方は作品を見て「あれ?」と思う方もいらっしゃると思います。
通常自然主義に描かれる昆虫は「蝶」のみです。
しかし本作品はご覧の通り、「蜂」と「蝶」が描かれており、大変希少な作品群である自然主義の中でも、特に珍しい希少作品となります。
マイセンカップ類をコレクションされている方には必見作品です。
乞うご期待!