マイセン柿右衛門 マイセン創成期から存在する”ジャポニズム”
「柿右衛門 岩と花鳥紋 フルコバルト四つ葉 カップ&ソーサー」
近日入荷いたします。
マイセン柿右衛門
オランダが先鞭をつけた東インド会社設立に習い、西洋列強はこぞって東洋から香辛料、お茶といった新しい文化をヨーロッパへと持ち帰ります。もたらされた文化の中には中国・日本からの磁器もあり、とくに日本で作られた柿右衛門の白磁は美しさのあまり王侯貴族たちを虜にしたほどです。 ザクセン州を支配していた「強王」アウグスト2世はどうにか東洋白磁を再現せよと命を下し、錬金術士ベトガーにより1709年、ついに白く輝く「ヨーロッパ磁器の礎」が世に誕生したのでした。「シノワズリ」(東洋趣味)と呼ばれた絵柄の再現についても研究が重ねられ、日本とは違う独自の”ジャポニズム”が誕生いたしました。 こうして出来たマイセン磁器は周辺諸国のモデルとなり、研究・模倣の対象になり、現在でもそうした「マイセン柿右衛門」の流れをくむ作品がフランス、イギリスといった各地に見られます。
今回入荷の「岩と花鳥紋」はマイセン柿右衛門の中でも最古の絵付けに属す極めて稀有な作品です。
一客のみ入荷、ご期待ください。