Mythologie~神話作品群
ギリシャ、ローマの神話を題材とした荘厳かつ威厳を伴う大作揃いです。
現在ではその大半が世界限定やリミテッドエディションとされ、中にはマイセン磁器正規代理店ですら購入できない程の希少作品もあります。
今回入荷作品はその神話作品群の中でも大作で、ドイツマイセン磁器本社において制作数を厳しく制限されたリミテッドエディション
大きく、重く、威厳と重厚感で一目で”特別な作品”と分かります。
作品名「Sphinx mit Kind~スフィンクスと天使」
ミッシェル・ヴェクトール・アシエ Michel Vitor Acier(1736-1799)
神話系代表作です。


※上段写真は実際の作品。
下段写真は真贋判定にも用いられる「Meissen Collector's Catalogue」掲載写真です。
原型制作年は不明で、推定1776~1779年頃と言われております。
ケンドラーが亡き後、1775年にマイセン磁器トップモデラーとなったアシエが独自制作したモデルで、同氏がトップモデラーを務めた5年間の中でも神話系大作は数が極端に少なく、当作品はその数少ない大作の一作です。
フランス人のアシエらしく、神話という重厚かつ荘厳なカテゴリーにおいても華やかで甘美な色彩を取り入れ、ケンドラーの神話作品群とはまた違った趣があります。
旧モデルナンバーはNo.17(現73539)
サイズはカタログサイズで大よそ高さ250mm、奥行170mm、幅315mm
その重さは2.8kgにも達する大型作品です。
当作品はドイツ本国のマイセン財団ミュージーアムにも展示されています。
※Mythologie項目に写真が掲載されています。
当然ながらマイセン人形高額ラインに位置する作品で、日本での正規販売価格は現在で270万円、今後においては値上がりする可能性もあります。
更にリミテッドエディションなので年間制作数を厳しく制限されているため、運が悪いと非常に長い歳月を待たされることとなる作品です。
ご期待ください。
2/3 写真を更新いたしました。
ミッシェル・ヴェクトール・アシエ Michel Vitor Acier(1736-1799)
造形家、マイセン磁器マイスターモデラー
1736年1月20日にヴェルサイユ(フランス)で生まれ1799年にドレスデンで亡くなる。 1764年8月1日から1780年12月までマイセンに雇用された。七年戦争(1756年~1763年)の後は、市民層の経済的発展と自由主義の前章時期でした。そこで新しい市民的価値をマイセン社にも取り入れようとパリから引き抜かれた人物。
1764年マイセンにに入社して、ケンドラーと並んで造形家として活躍する。
ケンドラー没(1775年)後、モデルマイスターとして後継者になる。新しい時代の好みのもの(新古典主義的なルイ16世様式の作風)を作り上げ、1780年に退社するまでに200体の人形や群像を作り上げた。
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