11月中旬にケンドラー初期の名作「プロセルピナの掠奪」が入荷いたします。
日本では大変人気のある作品です。
「プロセルピナの掠奪」
ラテン文学の名作『転身物語』からの一説がモチーフとなっています。
ローマ神話より、プロセルピナは春の女神で絶世の美女。
ある日、野原で仲間たちと花を摘んでいた彼女を見て、冥界の王プルートは一目惚れしてしまいます。
このときプルートはクピド(キューピッド)の矢にハートを射抜かれていてプロセルピナしか目に入りません。
彼女をさらって凱旋車に乗せ、地面に巨大な裂け目をつくって無理やり地下の王国に連れ去ったといいます。
別名「プロセルピナの略奪」とも言われております。
この作品の作者はジャンロレンツォ・ベルニーニ(1621-22年)
大理石の彫刻としてローマ、ボルゲーゼ美術館に所蔵されております。
一方マイセン磁器では1745初形でマイセン孤高の造形師、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706 - 1775)によって制作された名作です。
乞うご期待!