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  • 執筆者の写真soukenclub.com

近日入荷予定 古マイセン人形 グループフィギュリン 「ガチョウ飼いと魚壺を持つ婦人像」 1745年 ケンドラー初期モデル マイセン磁器創立200周年記念 1910年制作 「1710-1910」モデル

ケンドラー1750年以前の原型作品、ケンドラー初期のレア作

「ガチョウ飼いと魚壺を持つ婦人像~Peasant with a swan on his lap and another at his feet and a lady with a fish in a jar.」が入荷いたします

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※上段は実際の作品、下段白黒写真は「Meissen Collector's Catalogue」1910頃の参考資料です。



珍しさという点では数あるマイセン人形の中でもトップクラスの作品です。

初型は1745年、ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーによる造形です。


当時はロココ期から新古典主義期への移行時代で、マイセン磁器をはじめとする西洋芸術文化においてはとりわけギリシアの芸術が模範とされた、より確固とした荘重な様式(真の様式)をもとめ、神話作品群を主とする大型作品が良しとされたなか、もっとも王室から信頼を得ていた若き人形作家であるケンドラーはその流れに逆らうかの如く、庶民の日常を題材とした極めて珍しい人形を数点残していますが、本作はその一点です。


カテゴリーも大変珍しい「Figures and Groups with Animals Birds and Fish」です。

本カテゴリーは若かりしケンドラーをはじめとするビッグネームの意欲作が多く、日常的かつ牧歌的であることが特徴で、その少なさから日本で良質な個体を購入することは極めて困難と言われております。


今回入荷作品はそんな中でも更に珍しい個体で、通称「1710-1910」モデル。

マイセン磁器創立200周年を記念し、1910年6月6日から1年間だけ作られたプレミアムモデルで、通常のマイセンマークではなく釉薬下には「1710-1910」のマークが記されております。


アンティークマイセン、とりわけ古マイセン人形コレクターには垂涎の作品です。

ご期待ください。



1/27 写真を更新いたしました。実際の作品です。



ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(Johann joachim Kaendler 1706-1775)

彫塑家 マイセン磁器マイスターモデラー(マイセン製作所には1731年から1775年まで従事)

宮廷彫刻家のベンジャミン・トマエ氏の弟子となり王家の宝庫である緑天井(The Green Vaults)の彫刻制作に6年間携わります。

この時の仕事ぶりが評判されて、1730年には宮廷彫刻家の称号を預かりました。 翌年の1731年アウグスト強王のご指名でマイセン製作所のモデラー(原型製作者)として採用されます。

強王の夢の磁器の城、日本宮に飾る為に、短期間で多様な動物彫塑を作りました。

彼の彫塑は個性的でダイナミックでありながら優美で自然な美しさを持っており、天才的な才能を十分に発揮し、アウグスト強王にも高く評価されます。

しかし、彼の栄光も長くは続かず、最強のスポンサーであったアウグスト強王死後(1733年)は息子の3世には理解を得られず、得意な大型彫塑で等身大の王の騎士像製作を断念します。

強王死後のスポンサーは裕福な貴族。彼らからの注文で、様々なその新しいサービスセットの原型を作ります。

バロック様式、ロココ様式にも精通していた彼のサービスセットは貴族達からも賞賛を浴びます。

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